「いっただっきまーす!」
そんなこんなで、ベストスポットで花火を観賞する事になったあたし達は、屋台で買って来た焼きそばやらお好み焼きやらをガーデンテーブルに並べてディナー開始。
「ん~、焼きそばもから揚げも美味しい~」
大迫力の花火を観賞しながらのご飯は格別で、もぐもぐと頬張りながら花火に向かって叫びまくる。
「──凛音」
「……ん?」
たらふく平らげ、次はデザートのりんご飴、と袋をゴソゴソしている時、隣に居る十夜に呼ばれた。
何だろうと振り向けば、すぐ傍に迫っていた十夜の端整なお顔。
ちょ、近すぎ……!
慌てて離れようと腰を引けば、させないとでも言わんばかりに腕を引かれ、
「来年も連れてきてやるよ」
次の瞬間には耳元でそう囁かれていた。
「……来、年?」
脳内で反復する十夜の言葉。
「何だよ。嫌なのかよ」
「……っ、ううん」
あたし、来年も一緒に来てもいいの……?
此処に一緒に来れるの?
「……じゃあ、約束」
「あぁ」
そっと小指を立てて十夜の方へと向ければ、何の躊躇いもなく指を絡めてきた十夜。
久しくやっていなかったゆびきりげんまんを花火の邪魔にならないよう小声で歌い、誓い合う。
「約束、だからね」
「……あぁ」
───約束。
その約束が叶う事を信じてる。


