ヒュ────……ドンッ!!
「きっれーい!!」
「すげぇー!」
空へ舞い上がる大輪に向かって両手を挙げて、“凄い”を連呼しまくるあたしと陽。
花火が打ち上がる度に挙げるもんだから、何だかバンザイしてるみたいになってるけど。
「たーまやー!!」
「あ、それいいー!たーまやー!」
「……お前等はしゃぎすぎて落ちんなよ?」
花火を見上げながらクルクル回るあたし達を冷めた目で見てくる煌はベンチの上で横になっていて。
その姿がオッサン臭くて、突っ込んでやろうと思ったけど言い返されたら面倒臭いからやめておいた。
「それにしても、此処ホント良い場所だよねー。誰も居ないから自由だし」
花火を見上げながらそう言えば、「自由なのも問題だな」と悪態をつきにくる煌。
悪かったね、騒がしくて。
──実は今、あたし達はお祭り会場ではなく山の上に居たりする。
色々買った後十夜に連れて来られたのは、お祭り会場のすぐ傍にある小さな山の一角で。
壱さんの話によると、あたし達が居るこの公園は鳳皇の歴代総長さんが所有しているものらしい。
公園内は青々とした芝生が植えられていて、端にはブランコや滑り台、砂場もあって超豪華。
バーベキューをよくするみたいで、公園内には水場や屋根付きのベンチ、外にはお手洗いも設置されていた。
「どんだけお金持ちなの?」と驚いたあたしに「二代目は高級ホテルのオーナーなんだ」と教えてくれた壱さん。
それを聞いたあたしは「なるほど~」と納得。
ホテル経営してるぐらいなら、こんな公園造るなんて造作もないよね。


