「凛音、俺、たこ焼き食べたい!」
駆け寄っていったあたしの腕を引っ張って、すぐ傍にあったたこ焼き屋の列に並ぶ陽。
「陽、あたし焼きそばとお好み焼き食べたいからあとで並んで~」
「オーケー!えーと、あとはー、イカ焼きとー、から揚げとー、……あと何あるっけ?」
「りんご飴!」
「お、いいな、それ。じゃあ俺はいちご飴にしようかなー」
「……お前等、食う事ばっかだな」
「いいじゃん、食べる為に来てるんだし!」
「はぁ?花火見に来てるんじゃねぇのかよ」
「ソレはソレ。コレはコレ」
「……意味分かんねぇし」
呆れ返ってる煌は放っておいて、つついていたカキ氷をぱくり、口に入れる。
「う~ん、美味しい~」
白玉最高~。
「凛音ちゃん、俺、お好み焼き買ってくるね」
「え、壱さん一人で行くの?」
「うん、そうだけど」
「駄目!」
「え?」
「壱さん一人になったら餌食になっちゃう!」
こんなキラキラ王子様を一人にしたら絶対女子が群がるって!
「彼方!一緒に行って!」
「……りっちゃん、俺はいいのかよ」
しょぼんと肩を落とした彼方の背中を押して、「いってらっしゃーい」と手を振る。


