「はーい、わかってるよ」
「吉井さんも」
「はーい」
若菜と同じような感じで岡田くんにそう返して、近くに置いてあるブルーの運動靴に手を伸ばした。
昔から、ピンクとかよりも青が好き。
いつも「女の子なんだから」とお母さんはピンクばっかり進めてきたけれど、青のほうがかっこいいんだ。
「そのくつの色、キレイだね」
「青、好きなんだ」
「だと思った! 華純、ポーチとかスマホカバーとか、青ばっかだもんね」
「えっ、気づいてたの?」
「うん。友だちの好きな色とか趣味とか、知っておきたいじゃん」
「なにそれ」と笑いながら返した。
でも、それってすごくうれしいな。
わたしのこと、それくらい大切に思ってくれているってことだよね。
そう考えると、思わず口元が緩んだ。
「ダウンだって、行くよ」
「ありがとう」
若菜は座っていたわたしに手を差し伸べてくれて、その手をとって立ち上がった。
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