「あのさあ……。 華純、入ってきてくれてありがとうね」
「ちょっと若菜、そんな改まって言わないでよ、なんか恥ずかしいって」
若菜に笑いながらそう言った。
ちょっと恥ずかしいけど、そう言ってもらえてうれしいと思うのはたしか。
わたし、ここでならもっともっとがんばれそうだな。
なんて思っていると、若菜は「本気で照れないでよ」と言ってきた。
「照れてない!」
「うそ、顔赤いのに」
「走ったばっかで火照ってるんだって」
「あははっ、華純おもしろい」
それに「もう!」と言い返して、わたしも笑った。
若菜って、なんか好きだなあ。
サバサバしてそうで、それに美人だしとっつきにくいかなあとか思ってたけど、実際はよく笑うし明るいし。
「2分前! おい成田、次ダウンなんだから話してばっかいねーで早くくつに履き替えろよー」
なんて思っていると、岡田くんの呆れたような声が聞こえてきた。



