「うん、楽しいよ」
「……もうそろそろもどりなよ」
「あ、うん。 じゃあまた明日ね!」
だけどそう言われて、高瀬くんに手を振ってグラウンドのほうへと踵を返した。
そして歩きづらいコンクリートの上を大股で急いで歩いて、段差を下りてグラウンドへともどった。
そしてわたしもまた若菜の隣に腰を下ろした。
こうやって座ると、もう立てなくなりそう。
久しぶりにこんなに走ったから、いつもにも増して疲れちゃって動く気力がない。
「それにしても、華純がいるとあたしもやる気になれるなー」
「どうして?」
「だってほら、いままでこういうのやるとしても男子とだったし。力の差的に、同じ走力で競える人いなかったから」
たしかに、そうかも。
今日のメニューだって男子に合わせて走ろうとしてたら、ぜんぶ全力で走らなきゃいけないだろうし。



