青春に、寄り道中。




たどたどしい英語で文を読んでいく。


読んだって内容はわからないし、単語の発音があってるのかもわからない。

やっぱり英語って苦手。


なんとか読み終わって座ると、またぼそぼそと先生の解説が始まる。



「沙莉、ありがとう」

「ううん」



こそっと言うと、沙莉はにこにこ笑顔で首を横に振った。


そんな沙莉のノートをちらっと見る。

すると沙莉は、白一色の板書やなにを言ってるのかあまり聞こえてこない先生の言葉を、きれいにいろんな色でまとめていた。


沙莉って頭いいのかな。
テスト前は勉強教えてもらおうかなあ。



中学のときも前の高校でも、部活に熱中してたからか授業ではよく寝ちゃって。

それにもともと頭はいいほうではないから、いつも点数が悪くてよくお母さんに怒られたっけ……。



高2の夏も、きっともうすぐ終わる。
そして秋はすぐ過ぎて冬が来る。

来年は受験だし、もうがんばらないといけないんだなあ。