青春に、寄り道中。




「歩夢と仕組んでたんだ、このこと」

「あはは、じゃあ高瀬くんはお父さんとわたしが会うことを知ってたんだね」

「うん。だから吉井さんは泣くと思って、探しにきた」

「……ありがとう。でももう大丈夫!」



涙を拭って笑ってみせると、高瀬くんはおひさまみたいに温かい笑顔で、「よかった」と言った。



「準決、がんばろうね。わたし、応援するから」

「うん。俺も、吉井さんのこと応援してるよ」

「ありがとう。それならわたし、がんばれるよ」



笑ってそう言ったわたしとちがって、高瀬くんは真剣な顔をして「俺もだよ」なんて答えるから、ちょっとドキッとした。



でも、本当にがんばれるよ。

だって、好きな人からの応援って、ものすっごいパワーになるんだから。





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