「今日は、最後まで応援していてね」
「あぁ、そうするに決まっている」
「じゃあ、もう行くね!またね」
泣きそうになる前に、行かなきゃ。
そう思ってお父さんに別れを告げて、わたしはスタンドを出た。
そして隣接されている公園のベンチに腰をかけた。
すると、涙がツーッと頬を伝った。
ようやく話を聞けた、それだけでもう満足ではある。
でも、やっぱり悲しいことに……変わりないよね。
4人で食卓を囲むことを思い出すだけで、なつかしさといっしょに涙はどうしようもなくあふれるんだ。
「吉井さん、平気?」
「た、高瀬くん……」
「どうしてここに?」と聞く前に、高瀬くんはわたしのとなりに座って口を開いた。



