青春に、寄り道中。




「華純、本当にごめん。こんなふうになってしまったのは、俺のせいだ」

「……もういいよ。 それより、顔上げてよお父さん。久しぶりに会ったのに、顔もちゃんと見せてくれないの?」



涙が出そうになったから、わたしはまだ上を見続けたままだったけど。
お父さんが顔を上げたのがわかって、わたしはお父さんのことを見た。


シワが増えたなって、思う。
でもやっぱり、この人はわたしのお父さんだ。

それはこの先もずーっと、変わらない。



「たまには、会いたいな、これからも」

「あぁ、そうだな。歩夢と3人でどこか行ったりもしよう」

「うん」



たぶん、もう4人で会えることはないことが、お父さんのその言葉でわかった。


たぶん今日も、ふたりは顔を合わせていないんだろうな。

きっと、歩夢が仕組んだんだね。
ありがとう、歩夢……。