「お父さんはさ、お母さんとどうして別れたの?」
「それは……」
「嫌いになったとか、そんなんじゃないんでしょう?」
お父さんの言葉を遮るようにしてそう聞くと、お父さんは「そうだ」とうなずいてくれて、ホッとした。
「ただ、俺が仕事人間だから、ユリコはさみしい思いをしていやになったんだろうな」
「だから、いつもケンカしてたんだね」
「……申し訳ない」
ちらっとお父さんのところを見てみるけど、下を向いたまま。
だからわたしはそれと反対に、青い空を見上げた。
「わたしはね、家族が離ればなれになるの、すごくいやだったよ。でもふたりはわたしや歩夢の言葉に耳を傾けることなんて、しなかった」
そう言ったわたしの言葉にお父さんの返答はなく、そのまま話しを続けた。



