青春に、寄り道中。




わたしもお昼ご飯を食べる前にお母さんに連絡をしようと、スマホの電源を入れてみると、お母さんからの不在着信がきていた。


どうしたんだろう、そう思ってみんなから少し離れたところに移動して電話をしてみる。



『もしもし、華純?』

「うん。どうしたの?」

『おつかれさま、見てたわよ』

「ありがとう」



そのために、わざわざ何度も電話をしてくれてたのかな。

そう思っていたけれど、用件はちがったみたいで、『スタンドに来れない?』と言われた。



「うん、わかった。スタンドのどこにいるのか教えて」



そう言ってお母さんに場所を教えてもらい、わたしはスタンドへと向かった。


たくさんの観客がいるなかで、わたしはすぐにその姿を見つけた。

それは、お母さんじゃなくて、久しぶりに見るお父さんだった。