「高瀬も準決に進むみたいだよ。それに、あいつなら決勝行ってもおかしくないから、ふたりして優勝してね」
「う……うん!がんばらなきゃ」
笑顔の若菜の言葉がちょっとプレッシャーだけど、がんばる。
そんなやり取りをしながら陣地にもどると、みんなはストレッチをしたりお昼ご飯を食べていた。
そのなかにいた高瀬くんとぱちりと目があうと、優しく笑って近づいてきた。
「吉井さん、このあともがんばろう」
「うん!いっしょに県大会に出られるようにがんばろうね」
「成田も残念だったけど、明日はがんばれよ」
「うん、ありがとう、高瀬」
そうやって声をかけてもらえて、なんだかもっともっとやる気が出てきた。
わたしの目標は、自分が納得できる走りをすることと地方大会に出場すること。
こんなところで、負けていられないよ。



