「……そんなんじゃなくても、付き合うのに」
高瀬くんは「はは」と笑ったけど、わたしは首を横に振った。
だってわたし、高瀬くんと付き合う覚悟なんて……ないし。
「いまは気持ちを伝えたかっただけ、だから」
一番は、陸上に集中したい。
だから自分の高い目標を達成することができてから、つき合ったりとか……したいんだ。
高瀬くんのじゃまもしたくないしね。
「うん、わかった」
わたしの言葉に高瀬くんは笑ってうなずいてくれた。
よし……!
ますます、やる気が出たよ。
きっと、大丈夫だよね。
いままでがんばったんだから、目標を達成することはできるはず。
そして、歩きながら空を見ているとき。
「あっ! 流れ星!」
目の前をキランッと星が流れていった。
目標を達成できますように。
そう心の中で唱えたんだ。
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