だって、高瀬くんが……わたしを好き?
わたしが高瀬くんに好かれるところなんて、これっぽっちも見つからない。
「吉井さんのまっすぐな瞳を見ているうちに、好きになってた」
そんな言葉に、頬が熱をもつ。
高瀬くんは恥ずかしいことをさらさらっとふつうに言っちゃうから、すごいよ……。
「あの……」
「ん?」
胸が、ドキドキする。
わたしは息を大きく吸ってから、ゆっくりと吐いた。
「わたしが地区で優勝して、県でも優勝して、それで地方大会に出場したら……付き合ってくれますか?」
地区優勝なら、いまのわたしにとって手に届く距離ではあると思う。
でも、県で優勝することや地方大会に出場することは、簡単じゃない。
それをわかったうえで、そう言ったんだ。



