でも、わたしは高瀬くんの走りが好き。
いまだって、ずっと走ってなかったとは思えないほど、速いし。
それにフォームもきれいだし、一瞬の風みたいに走るんだ。
それは、わたしがずっと憧れている、風みたいに速い走り方。
「はは、ありがとう」
「……ううん!」
そう話し終えるのと同じくらいにレストも終わって、本メニューの加速走へと移る。
その優しさに、笑顔に、走りに……わたしはどんどん高瀬くんに惹かれていく。
どこが好きかって聞かれても、うまく答えられないけど……好き、なんだ。
ずっと目で追っていたくなるの。
いまにでも「好き」っていう気持ちがあふれてしまいそうで、怖いくらい。
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