青春に、寄り道中。




さっき沙莉とあんな話をしたからかな。
……なんか、高瀬くんと話すだけで緊張してドキドキしてきた。



「そういえば吉井さん、昨日の夕方走ってなかった?」

「うん、走ってたよ」

「やっぱり。俺、車 乗ってたときにすれ違ったんだよ」

「うそ! 気がつかなかった……!」



でも、気がつくわけもないか。

もし、車の助手席に乗ってたら気がついたかもしれないけど、後ろに乗ってたら見えないし……。



「俺も自主練とかしなきゃなって思ったよ」

「高瀬くんも?」

「うん。なかなか中学のときの走りにもどせていないから」

「そっか……。でもわたし、高瀬くんの走り、好きだよ」



そう言ってから自分で、なにを言ってるんだろうと恥ずかしくなった。