でも、迷惑なんじゃ……。
そう思ったけど、美波さんはドアの前に立っていて、出るに出られない。
だから断るのはもうあきらめて、「おじゃまします」とくつを脱いで家に上がった。
促されるようにして、リビングに入るとそこには高瀬くんのお母さんがいた。
「あら、どちらさま?」
「この子、華純ちゃんだよ。ほら、吉井さん家の……」
柔らかい雰囲気をした高瀬くんのお母さんは、美波さんの言葉を聞くと、わたしに近寄ってきて顔をジロジロと見てきた。
「……あ! 蒼とよく遊んでくれてた、吉井さん家のお孫さんね」
「はい。お久しぶりです」
おばさんの記憶がちょっとだけある。
でもあのころから全然変わってないなあ。
なんて思っていると、おばさんに「座って」と促され、椅子に座った。
テーブルを挟んだ向かい側におばさん、その隣に美波さんが座った。



