そしてわたしがなにか返す前に、また【適当に駐輪場に置いてくれていいよ】と送られてきた。
でも、高瀬くんは朝 自転車を使うし……。
そう思って、【届けに行くね】と送ってから、高瀬くんの家に向かうことにしたんだ。
何回か後ろに乗せてもらったことはあるけど、いつも歩く道を自転車で通るのは、なんだか不思議な感じ。
夏はきっと、坂を下るのも涼しいんだろうけど、冬はちょっと自転車だと寒いかも……。
高瀬くんと別れる道をまっすぐに進むことなく、左に曲がる。
大きな川に架かる橋を渡って少し経つと、懐かしい住宅街が見えた。
そしてすぐにおばあちゃん家の前まで来たけれど、そこは空き地になっていて、なんだか少しだけ寂しい。
そう思いながらも、自転車を降りて斜め向かいの家の呼び鈴を押した。



