そう思いながらシルバーの自転車に乗って、ゆっくりと学校へ向かう。
いまは6時15分。
ギリギリになりそうだけど、高瀬くんが帰るまでに間に合いそう。
正門に着いたのは、6時25分。
今日は早めに終わったのか、ここからグラウンドを見る限り、陸上部員の姿はなかった。
わたしと若菜はいつも急いで帰るけど、男子たちはゆっくりと帰る準備をしてるから、もしかしたらまだ部室にいるかもしれない。
でも半になっても校内にいたら、怒られちゃうんだよなあ……。
そう思って、わたしはSNSを開いて、高瀬くんとのトークを開いた。
【自転車を返したくていま学校の前にいるんだけど、どうすればいいかな?】と文字を打って、送信した。
するとすぐに返信がきた。
【ごめん。今日は早く終わったから、もう家にいるんだ】と。



