「この間はごめん。 ……あのあと、俺、マネージャー辞めたんだ」
申し訳なさそうに言った高瀬くんに、「そうなんだ……」としか、返すことができなかった。
マネージャーを辞めたのはわかってた。
だけど、それをこうやって教えてくれるとは思わなかった。
「あと俺、吉井さんに話があるんだけど」
「……話?」
「うん」
マネージャーを辞めたっていう話じゃなくて、他にもあるの?
「……今日って部活ある?」
「ううん、今日はないよ」
「じゃあHR終わったら、教室行くから待ってて」
そんな高瀬くんの言葉に戸惑いながらも、小さくうなずいた。
お互いに気まずい空気のまま少し歩いたとき、学校が見えてくると「じゃあ先行くね」と高瀬くんはそう言って、自転車に乗って行った。



