「蒼くん、早くもどってくるといいね」
「ん、そうだね」
心配そうに、見つめる沙莉。
大丈夫だよ、高瀬くんはあの子の告白にオーケーなんてしないよ。
高瀬くんの瞳には、沙莉しか映ってない。
……というか、そもそも告白なのかはわかんないけどさ。
「みんなでプリクラとか撮りたいね!」
明るい笑顔でそう言ってきた沙莉に、「そうだね」とわたしも笑って返した。
また窓の外に視線をもどすと、そこには高瀬くんと女の子の姿はもうなかった。
「もうそろそろもどってきそうだよ。 準備しよう」
わたしがそう言うと、沙莉も若菜も皐くんも3組の教室へともどった。
それから数分後、高瀬くんは教室にもどってきた。
「なあ、蒼。また告白?」
「……うん、まあ、そんなところ」
皐くんの空気の読めない言葉に、高瀬くんは曖昧に返した。



