青春に、寄り道中。




沙莉はどこか不安気な顔をして、高瀬くんたちのことをぼーっと見ていた。


あっ、やっぱり沙莉って……。
好きなんだね、高瀬くんのこと。

ーー胸がズキンッと痛んだ。



若菜が言ってたことは、正直あんまり信じられていなかった。
というか、信じたくなかったんだ。

でも沙莉が高瀬くんのことを好きだということは、その横顔を見て確信した。



「ん? なーに?」



思わずそんな横顔をじっと見ていると、沙莉に気がつかれて。
沙莉はいつもどおりの柔らかい笑顔で、首をかしげてそう言ってきた。



「……ううん、なんでもないよ」

「そう?」

「うん」



相変わらず、若菜と皐くんはまだごちゃごちゃもめている。

ふたりって、仲良いのか悪いのかよくわかんないや。
いっつもきょうだいげんかをしてるみたいなんだもん。