青春に、寄り道中。








今日の放課後は、みんな部活もないからって、5人で遊ぶ約束をしていた。

だけど、高瀬くんの姿だけは、どこを探しても見つからなかった。


若菜もさっきまでは教室にいたって言うけれど、だれかに呼び出されてからはもどってきていないみたい。


教室にバッグは置きっぱなんだけど、全然もどってこなくて。
わたしたち4人は3組の教室で待つことにした。



「蒼くん、遅いねえ〜」

「ね。 どこ行っちゃったんだろう」



待ちくたびれたような沙莉の言葉に、そう返した。


約束、忘れちゃったのかな。
それとも美術部の活動があったのかな?

……うーん、でもそれなら荷物は持っていくだろうしなあ。


なんて思いながら、だれのかわからない椅子に座って、みんなでそんなことを話していた。