それより、明日のことを考えるだけで緊張する。
うまく……いくかな。
ううん、絶対うまくやっていかなきゃ。
だってもう、お母さんに心配かけていられない。
正門から外に出て少し歩くと、海沿いの道に出る。
昼下がりのこの時間、太陽はギラギラと照り輝いていて、海がそれに反射してまぶしいくらいに輝いている。
きれいだなあ。
波の音も、どこか心地よい。
ぼーっと海を眺めながらのんびり歩いていると、キキーッ!と自転車のブレーキ音がすぐ横で聞こえて足を止める。
「あ」
シルバーの自転車に乗っていたのは、さっきの彼だった。
「家、こっち?」
「うん」
うなずくと、彼は少し考えてから自転車を降りて私の隣に並んだ。
「あの……?」
「なんかさみしそうだから」
「はい?」
“さみしそう”? ……わたしが?
一体なんなんだろう。
ちょっと不思議な人だなあ。



