なんて思っていると、帰ろうとスクバを肩にかけた高瀬くんが、ドアから出てきた。
「また明日」
高瀬くんは少し微笑んでそう言って、わたしも「ばいばい!」と笑いながら返した。
「若菜も、明日ね」
「うん、ばいばい」
少しの間、高瀬くんの背中を見つめていたけれど、すぐに若菜にそう言ってわたしは自分の教室へともどった。
ご飯を食べる約束をしているお昼以外に高瀬くんに会えるのって、なんかラッキー。
隣のクラスだし会おうと思えば会えるけど、こうやって何気なく見かけたり会えるのって、よくわかんないけどうれしいんだ。
憂鬱だった気持ちも、ちょっと晴れたかなあ……。
自分の席で荷物をまとめながら少し暗い窓の外を見て、そんなことを思った。
高瀬くんからもなんかパワーもらった気がするし、がんばって帰ろう。



