青春に、寄り道中。




雨の日って、なんだか憂うつ。
今日はいつもよりわくわくした気分だったのにな。


お昼のときだって高瀬くんとたくさん話したし、「今日は髪結んでるんだ」って気がついてくれたし。



「じゃあ、吉井さん」



突然名前を呼ばれて、驚きながらも先生のことを見た。



「このときKが言った『覚悟』を、“私”がどういうふうに捉えたかわかりますか」



そんな言葉に、急いで沙莉に見せてもらっている教科書に目を向ける。


なんか、ついてないかも……。

そう思ったときに、沙莉がひとつの文章を指差してくれた。



「あ……えっと、お嬢さんへの恋を諦めるということです」



沙莉の教えてくれた答えは確実に合っているんだろうけど、自分の考えたものじゃないから自信がなくて、最後が疑問系になりながらも答えた。