「じゃあ、また明日ね」
その言葉に「ばいばい」と返すと、沙莉は急いで廊下を駆けていった。
自分たちのクラスの前の廊下に取り残された、わたしと橋本くんと高瀬くん。
「どこで勉強する?」
「いや〜今日はやめとかない?俺、疲れてるんだよね」
「勉強する気ないだけだろ」
「でも今日は全員集まってねえし。 かすみんもやりたくないでしょ?」
「ね?」と視線を向けてきた橋本くんを見て、小さくうなずいた。
たしかにみんないないし、なんだかやる気も出ないなあ。
そう思いながら高瀬くんのことを見ると、ぱちっと目があった。
だけどわたし、今日は大丈夫。
全然、緊張してない。
なんだ、ふつうにしていけば平気だ。
「高瀬くんにも悪いし……」
「俺はべつになんとも思わないよ」
「でも、わたしも橋本くんも吞み込みが遅いしさ、迷惑かけちゃうよ」
どうにかして今日の勉強会を中止させようとがんばってみた。



