青春に、寄り道中。






放課後、オレンジ色に染まる教室。


わたしのクラスの一番後ろの窓側のほうの机を借りて、6つの机を向かい合うようにして3列に並べた。

わたしの右隣は橋本くんで、左隣は空席。
向かいの列は左から沙莉、若菜、高瀬くんの順番に座っている。


勉強を始めてからもう2時間くらいは経った気がする。

こんなに集中して勉強したのって、久しぶりかも。



「ほら華純、また計算ミスしてる!」

「えっ、うそ」

「華純って本当に計算苦手だよね……」



勉強を始めてから、若菜に呆れながらこんなことを言われてばっか。



「でもかすみん、計算のやり方はあってるよ」

「本当!?」

「うん。あとは凡ミスを無くせば、なんとかなりそうだよ」



沙莉はわりと優しく教えてくれる。

そんなふたりに化学基礎を教えてもらっていると、たしかに少しずつ理解を深められているような気がしている。