そんな橋本くんに、わたしと沙莉は顔を見合わせて苦笑いをした。
これは絶対、テストの存在を忘れているパターンだなあ……。
「1週間後はテストだよ」
沙莉が呆れたようにそう言うと、橋本くんは驚いた顔をして固まった。
あ……なんかこれ、さっきの自分を見てるみたいでいやだな。
なんて思って、思わず自嘲気味に笑った。
「いや待ってよ。だってこの間数えたら1ヶ月前だったし」
「皐くんって本当にバカだよね。 それは1ヶ月前の話だよ」
「うそだろ、まじかよ……」
橋本くんは頭を抱えて、悲惨そうな顔をしている。
橋本くんも本当に勉強できないんだなあ。
せめて橋本くんには勝てるように、勉強がんばらなきゃ。
「今日からみんなで勉強しよう。 かすみんと皐くんのためにね」
そんな沙莉のちょっぴり鋭い口調の言葉に、わたしはやっぱり「あはは」と笑うしかなかった。
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