青春に、寄り道中。




教室に着くと、すでに教室にいて友だちとはしゃいでいた橋本くんが、わたしたちに気がついてすぐに駆け寄ってきた。



「ふたりとも、おはよ! それにしてもかすみん、制服似合ってんじゃん」

「ありがとう」



くりくりの目を細くして笑った橋本くんの笑顔は、やっぱり中身に似合わず可愛いと思う。



「いやあ、セーラー似合う女子っていいね」

「なにそれ。橋本くんなんか気持ち悪い!」

「冗談だって」



隣に立つ沙莉も苦笑いを浮かべながら「気持ち悪~」と、橋本くんに向けてぽつりとつぶやいた。



「そんな変なことばっか言ってると橋本くんだけ誘わないからね」

「え?みんなでどっか行くの? 俺も遊びたいし!」

「もう、皐くんっ。遊びに行くわけないでしょ?」

「じゃあなにすんの?」



橋本くんはきょとんとした顔でそう聞いてきた。