誕生日の翌日気がついたら昼だった。

大学は休みと言うわけではない。

完璧にサボりだ。分かってる。

ショックが大きくてあたしは泣きたくても泣けず何もかもやる気がなくなっていた。

結婚してるなんて一言も言ってなかったよね。あたし悪くないよね。

そうやって自分を守るための言葉を並べる。

ショックが大きかったけど、それ以上に怖いものもあった。

奥さんの存在

この関係はバレているのだろうか。バレていないでほしい。

でも、奥さんをそっちのけであたしのところに来てくれてたのはあたしの方が良いってことだよね。

根拠もない自信が出てくるのも感じる。

『あたしのこと好き?』

『どうしたの?大好きだよ。』

その言葉が頭の中でぐるぐる回る。