「さては一年坊主、あたしに惚れたか~?♪なんてな〜」
「いや、それは無いでしょ。もし惚れるとしたら私だよ」
「いーや、あたしだな!」
「私だよ!ナルシストって訳じゃないけど、私は自分の顔と中身は悪くないと思ってる!」
「それもうナルシストだろ!このじいしきかじょー!……まぁ、それはともかく。おかしいだろ?低学年が授業サボって学園長室をずっと見てるなんてさ。そこまで性悪な奴にも見えなかったし」
確かにおかしい。
学園長室に何かあるのだろうか。
「ん?」
園森が何かに気づいたように顔を上げた。
「これ何だ?スピーカーかなんか?」
「だね」
入り口から見て右にある棚。その上に、黒い大きな箱のようなものが置いてあった。
音楽室で似たようなものを見たことがあるから、スピーカーで合ってると思う。
「そういえば、学園長先生、最初の朝礼の時に音楽聴くのが好きでいつも学園長室で聴いてるって言ってたなぁ」
「お前、朝礼の言葉とか覚えてんのかよ……」
「え?普通でしょ?」

