超能力者(エスパー)少女探偵団【ムーサ】

ミステリー・サスペンス

黒郭 乱丸/著
超能力者(エスパー)少女探偵団【ムーサ】
作品番号
1215386
最終更新
2018/08/14
総文字数
15,376
ページ数
41ページ
ステータス
未完結
PV数
2,064
いいね数
0
言葉なんて、必要ないと思う。

悪口や陰口なんかは人を傷つけるし、会話をすれば、感情があるから何かと面倒。

最初からきちんと説明しないと相手は理解しない。

目を合わせたのに話しかけないと『無視』って言われる。

慰めの言葉だって、嫌な過去をまた思い出させるだけで、かさぶたを剥がした傷口に塩を塗ってるようなものだ。

ああ、気分が悪い。辛い。涙が止まらなくなる。

こんな気持ち悪いやりとりなんていらない!なんで存在するんだ!!








ずっとそう思った。けど。



―――やっと完成した。私の、私だけの楽園。



ここだったら……相手の顔を見なくても良い、悪口は聞かなくてもいいし、説明もいらなければ、感情もない。

やっとだ、やっと私は心を休められる。

何も隠さなくて良い。無理して話す必要も無い。なんて幸せなんだろう。


「ふふっ」


久しぶりに、少しだけ笑うことができた。









【不良で体力馬鹿な超能力者】
園森 良美(ソノモリ ヨシミ)

&

【秀才で読書好きな超能力者】
桜庭 塔子(サクラバ トウコ)


この二人が、日常に潜む謎を超能力で解決する―――?!




※私の別作品「心見少年、音見少女。」に出てくる園森 良美ちゃんのちょっと未来のお話です。微妙にリンクしてます。

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