「おはようございます、お嬢様」


「おはようございます、早苗さん」

いつもと変わらない朝。

早苗さんが来て、紅茶を用意してくれてる。

そばには着替えがあって、私が外に目をやるとカーテンが開かれる。

でも、違う。

少しずつ…

懐かしい味の紅茶。

少し高めにかけられた制服。

すでに開けられているカーテン。

前に見慣れた光景。


「光…」

わからないわけがない。