「リオンさんはタレントのプライベート管理はどうしてますか?」


思わず言葉に詰まる平井。
「プライベート…ですか…」


「宮藤の場合は学生なので、学業は疎かにならないよう調整しながら仕事は入れてますね」


「友人関係は?」


「そこは…もう本人に全て任せてますよ、私も過保護な親じゃないですからね。それに…学生時代の友達って大事だなって自分が思うので、彼にもそうであってほしいと」


父親のような兄のような表情で優のことを語る平井。


「そうですね…私もそう思います。
今だから出来る青春を出来る限り楽しんでもらいたいです」


「でも…」
ちょっと困ったような顔をして水島は続けた。


「恋愛に関してどこまで口を出すべきか…。平井さん考えたことありますか?」


目を見る限り冗談では決して無さそうな質問だった。
平井はゆっくりと瞬きをし言葉を考えている。


「実は…私も最近それを考えていました。マネージャーである水島さんに言うべきことかわかりませんが、うちの宮藤が櫻井さんと仲良くさせていただいていることはご存知ですか?」


もちろんです、と水島は頷く。


「私も直接的な聞き方をしたわけではありませんが、宮藤本人は櫻井さんは友達だ、と」