シャーっ!
勢いよく開いたカーテンから差す光に
思わず目を細める。
少し不機嫌そうな顔をして体を起こした。


「おはよう、もう朝よ」


あれだけ暗かったはずの外がこんなに明るいんだから、それぐらいわかるよ!



「…おはようございます」



寝起きの悪さはピカイチね!だなんて朝から言われる。
何度言われても朝一にそんなこと言われたらますますご機嫌ナナメになる。



「お腹…空いちゃった」



ぎゅーっと鳴る自分のお腹を押さえながら、のそのそとリビングへ向かうと香ばしいパンの香りが鼻腔をくすぐる。
顔を洗い、すぐさまテーブルについた。



「昴、早くご飯食べてね」


昴と呼ばれた彼女は、はーいと返事をしてサラダから食べ始めた。
テレビを点けると朝のニュース番組で女性アナウンサーが原稿を読み上げている。


次の瞬間画面に移された自分の顔にも動じることもなく、ただもくもくと昴は朝食を食べていた。