「……」

「……なに?」

「…………」



何も言わない。ただ見てるだけ。


視線が痛い。いつもは太陽のように眩しい笑顔も、厚い雲に覆われて垣間見る事さえできないようだ。


とにかく、居心地が悪い。



「……そんな怒らなくっても、いいじゃん」

「最近、秋月が勘太郎と仲良いワケがわかってきた気がする」

「どういう事?」

「似てるって事」

「どこがっ!」



なんて失礼な話だ。あたしとカンを一緒くたにするなんて。


何が似てるのかもわからんないし。



「今の発言に対して、瀬戸を名誉毀損で訴える」

「その発言は勘太郎に対する名誉毀損だよな」

「いつからカンの味方になったのよ」

「それは断じて無い」



キッパリ。


カンマ入れず言い返すよね。


ほんとそこは揺るぎないんだな、君は。