妄想ラブレター




「あっ、アキ、返せよ」

「アホ! これは元々おれのだろうが」

「ちがーう! もうそれはあたしのだから!」



そう言って瀬戸の腕にしがみ付き、袋をとりあげてすかさず通学かばんの中に押し込んだ。



「ちょっ、それタンマ!」

「タンマ無し!」



かばんを抱きかかえ、ふて寝体勢に入る。



「なぁ……2人共、マジでなにやってんだよ」

「なんにも! ただ瀬戸がお菓子くれるって約束したのに、くれないってだけ!」

「それは秋月がーーってか、今かばんの中にあるのはなんだよ! すでにぶんどってるだろ」

「ぐ~……」

「寝たフリすんな!」



机がガタガタと揺れる。


きっと瀬戸があたしの机を揺らしてるんだ。でも起きてなんかやるもんか。


このお菓子はもうあたしのもんだし。