くやしいかな、微妙に届かない……。
「これが欲しければさっきの言葉を撤回するんだな。むしろおれとやりたいと言え」
「ぐっ……!」
なんて卑劣なやつだ……食べ物を人質にとるなんて……!
「もういいじゃん。一回やってみてわかったでしょ? 十分じゃん」
「十分かどうかはおれが決める」
「ふざけるな」
「なにやってんだ?」
そう言いながら瀬戸の背後から現れたのは、カン。
しかも軽々と瀬戸の手から紙袋を取り上げ、あたしたちを見下ろしてる。
「ちょっ! おい、返せよ!」
「なんだよ2人して。さっきからエロそうな会話して」
「はぁ?」
こいつなに言ってんの?
そう思いながらも自分達の会話を思い出して……。
あたしが顔を赤くする前に、瀬戸の顔から火が吹き上がった。



