妄想ラブレター




「なんでよ! 話が違うじゃない」

「それはこっちのセリフだ」



なんでだよ。あたしは一度書いてきたじゃん。



「報酬は1手紙につき1お菓子の贈呈でしょう?!」

「契約不履行により報酬はなし」

「なによそれ。小難しい言葉使ってごまかすな」

「ごまかしてない。だてに毎正月人生ゲームで遊んでねーからな」



いや、それはどうでもいいし聞いてない。



「とにかく、途中放棄は契約違反により報酬は没収ー!」

「ひどい! ひとでなしめ!」

「ははっ、なんとでも言え。言っとくけどこれ高かったんだぞ。たった一回で貰えるなんてそんなに世の中甘くないぞ」



瀬戸は立ち上がり、紙袋を高々と掲げる。


それに向けて必死になって手を伸ばすあたし。