妄想ラブレター




指の隙間からチラリとアキを覗き見る。


そしたらーー。



「ねぇ、」

「ん?」

「……なんでアキまで顔、赤いの?」



夕日が手助けしてか、いつもより赤く見えた。


そしたらアキはフッと目を逸らして立ち上がった。



「赤いわけないだろ。ほら、帰るぞ」



なんだそりゃ。


赤いわけありまくりなんだってば。


なんだよ。自分で言っておいて、照れてんじゃん?


アホだねー。


そうと分かると無性にアキが可愛く見えてきた。


クスクス笑うあたしを置いて、自転車を取りに行くという名目のもと、そそくさと先に教室を出ていった。