妄想ラブレター




「そうだ、先輩から手紙。手紙貰ってたでしょ。すっごい嬉しそうだったんだからね!」

「なんだ……見られてたのか」



そう言って目をそらす。


ほーらボロが出た。

やっぱり先輩が好きなんでしょ?

そーなんでしょ?


もう怒んないからぺろっと吐いてしまえばいいのに。


そしたらもう、諦めもつくだろうから……。



「これさ……元カノからの手紙なんだ」







……はぁ?




…………はぁぁぁ?



アキはポケットから取り出した一通の封筒をチラッとだけ見せて、再びポケットに閉まった。



「おれの元カノ、雪村先輩の妹なんだよ」

「なっ!?」



うっっっっそくさ。



「あっ、今嘘くさいとか思ってるだろ」

「当たり前じゃん」

「嘘じゃないって」

「だって先輩は……」



今までの事が走馬灯のように頭を過る。


そんな過去に胸を締め付けられながら、言葉を絞りだした。



「アキの事、好きだって……」



先輩は確かにそう言ってた。


だからもうあたしに勝ち目なんてないって思ったんだから。



「はぁ? そんなわけないだろ」



はぁぁ?


あたしは間抜けにも開いた口が閉まらない。