妄想ラブレター




はぁ、と小さく溜め息をつく。


アキはまだ手紙を返してはくれない。


その表情を見る限り、判断に困ってるみたいだ。



「……なぁ、ほんとに? ほんとに信じていいのか?」

「どんだけ疑えば気がすむんだよ」



今度はあたしが睨む番。



「ちっ」

「舌打ちするなって」



告白の時まで舌打ちするあたし。


指摘されるまで気づかなかった。けど、もういいよ。舌打ちだってしたくなるでしょーよ。


告白してるのに疑われて、挙げ句おちょくられてるまで言われ、睨まれるなんてさ。



えりな……これはさすがに失敗じゃない?





「……ツヤコはさ、」



おもむろに囁かれる言葉。


未だに手紙はアキの手の中にある。


さすがにあたしも差し出した手を引っ込め、言葉の続きに耳を傾ける。



「なんだかんだ言って、やっぱりカンが好きなんだって思ってた」




……は。




「はぁぁ!?」



なんでそーなる。


なんでそーなんのよ!



「天変地異が起きたってありえないし!」



あれだけ否定したじゃん。


初めの頃にカンは友達だって言ってるじゃん。


それがなんでそーなんのよ。