妄想ラブレター




「……えっ」



目の前には手紙を持って固まったままのアキの姿。


そこまでは想定の範囲内。


だけど想定と違ったのは、空いた片腕で顔を隠すその様子……。


アキの顔は真っ赤に燃え上がってた。



え? あれ?


思ってた反応とはだいぶ違うんですけど。


困った顔されるか、もしくは嬉しそうにはにかむか。


きっとどっちかだと思ってた。


嬉しそうにされたとしてもそれを間に受けたらだめだけど。

だって前に他の子からのラブレター渡した時、アキ嬉しそうだったし。


でも、でもさ。


……なんで赤面?



「ま、待って。これって……誰が書いたやつ?」



おーい、アキさーん。


今までの話、聞いてましたかー?


それ、あたしが書いたって言ってるじゃん。


そこにあたしの気持ちが書いてあるって言ったじゃん。



「やっぱ、あほなのかな?」



思わず吐き出た暴言。