妄想ラブレター




溜め息が聞こえた。


その声にあたしの心は折れそうになる。



「わかってるって、大体何が書いてるかは」

「わかってない」



わかってないくせに。


溜め息ばっかついてんなよ。



「なか、読んでみてよ」



語尾がちょっと震えた。


アキは気づいただろうか。


けど、顔を上げる勇気はない。


今は他のところに勇気を総動員してるんだから。



「そんなにわかってるって言うのなら、中身確認してみてよ」

「…………」



暫く無言だったアキが、再び溜め息を零し、「わかった」そう短く答えた。



カサカサと紙の擦れる音が聞こえる。


徐々に露になる中身。


完全にひこうきが解体されたであろう事は、紙の音で分かった。


そばを流れるものは、乾いた微風だけ。


しばらくしても何も言わないアキに痺れを切らしたあたしは、ゆっくりと顔を上げた。


すると……。