妄想ラブレター




「あのさ、それ……」

「うん」



なによ。

その話は聞くよ? 的なスタイルは。


君、仁王立ちだよ。

気づいてる?


なんだかいつもの身長以上に大きく見えるよ。


や、やったね……?



……なんて軽口が叩ける訳がなく。



「いや、だからその……」



静かに怒ってる。


目が一切笑ってない。


久々の会話がこれかい。

最悪だな。



「……べ、つに、アキに書いたわけじゃなくって……」

「“チビ”も?」

「そう、チビも」

「“短気”も?」



おいおい……。いくつ拾ってんだ。



「そ、そう、短気も……」

「ふーん。じゃ……これは?」



そう言ってくしゃくしゃの紙を広げ、あたしの目の前に高々と掲げた。


それを見た瞬間、もう思わず目を伏せた。



「“アキのあほ”って書いてるけど?」