小さく息を吸って、吐いて。 もう一度吸って……あたしは紙ひこうきを投げた。 「……いっ、けぇ」 あたしの想いとともに。 投げた紙ひこうきは、赤く焼けた空を優雅に泳ぐ。 とても気持ちよさそうに、視界いっぱいに広がる大空に。 あたしの想いを乗せて。 あたしの言葉をその身に宿して。 そんな紙ひこうきを見つめながら、願う。 あの手紙がアキの元へ届きますように。 例え叶わなくたっていい。 行き場のないこの気持ちが、この想いが、アキに届きますように。