妄想ラブレター




「それって、後輩として……人として~とか言うやつじゃないですよね?」



えりなだけが先輩に敵意を向けてる。


ほんと怖いからやめて! この場の空気が、ここに立ってるのが怖いから!


けど先輩はそれを感じてるのかないのか、再びあっけらかんとした口調で言う。



「んー、それももちろんあるけど……それとは別の、好き」



そう言ってにっこり微笑んだ。



「それなら……」

「あっ、ありがとうございました!」



あたしはえりなの頭を叩くようにしてお辞儀をさせた。同時にあたしは最敬礼の構え。


よろけたえりなは文句言いたげに唇を尖らせあたしを睨む。とても可愛い大きな瞳で。



「ちょっと艶ちゃ」

「お邪魔してすみませんでした! 失礼します!」



えりなの言葉を遮り、腕を引いてずんずん席へと向かう。

今気づいたけど、店内はあたし達の行動に好奇の目を向けていた。一気に恥ずかしさが込み上げる。

けどそんな視線も無視して、自分達が座ってた席へ戻り、置きっぱなしだったあたしとえりなの荷物を持ってレジへと向かう。