「ちょっと、お話中にすみません」



そうにっこりと微笑みながら、とある席で足を止めた。



「聞きたい事があるんですが、少しだけお邪魔してもいいですか?」



サッと血の気が引くのを感じた。


暖房の聞いてる店内で、冷房にでも晒されてるかのようにあたしはその場に凍りつきそうになった。


えりなに話しかけられてる人物は、4名掛けのテーブルに2人で座ってる。


明らかに突然の来訪者に驚いてる様子だ。


当たり前だ、まさか知らない人に声をかけられるなんて普通思わない。


けれどえりなはそんな事もお構いなしに話を続けてく。




「驚かせちゃいましたよね、すみません。あのー……雪村先輩、ですよね?」